「プロジェクトEGG」にて購入（9801版。PDFマニュアルのダウンロード可）。

　RPG、「アマランス」シリーズの第５弾。剣と魔法（呪術）だけでなく、古代文明の遺産である銃や大量破壊兵器も存在する世界。時代は、ＫＨ・�T・�Uより後、�Vより前になります。
　８年前、シュテラール王国の宰相「ペリゲ」は、国の乗っ取りを画策するも失敗して逃亡。そして今、再び陰謀に着手します。この危機に、王国を見守るアマランスの花の精「ディン」は、エルフの少女として実体化。野望を阻止するための闘いが始まります。
　仲間となるキャラクターは、ディンを含め全部で１３人。パーティの最大人数は１０人で、物語が進むにつれ、自動的にメンバーが入れ替わります。画面は、クォータービュー（斜め見下ろし視点）で表示。敵と遭遇する場所は、予め決められています。戦闘は、敵・味方を問わず、素早い者から順に行動できるタクティカル方式です。

　「ストーリーを堪能できるように」との配慮からか、難易度はかなり低めです。お金の面で苦労することはなく、戦闘で敗北しても、実質ノーペナルティーで再挑戦できます。フィールド移動についても、わかりやすい構造のマップで、迷いようがないほど。ただ、壁や障害物の近くでは、引っ掛かってスムーズに動けません。なるべく拓けた場所を歩くようにすると、ストレスを感じずに済みます。
　肝心のストーリーですが、一般的なシナリオとは一線を画す、衝撃的な内容に驚かされました。人間の持つ暗い面にもスポットを当てた、リアルで生々しいエピソードが綴られています。特に感受性が強くなくても、落ち込んだり、複雑な感情が残ったりする可能性は高いです。そういう意味から、精神的に大人の人向けの作品と言えます。
　昔の話題が出てきますので、前のシリーズの経験があるに越したことはありません。しかし、知らなかったとしても、大筋では問題がないように出来ており、あまり気にしなくて大丈夫かと思います。